Press release

全ての年代で「友人の紹介」が人気。若年層(20-39歳)でオンラインでの出会いが一番高い。

オンラインマッチングサービス、台湾の中高年齢層に商機あり!?【米国・台湾オンライン恋活・婚活に関する意識調査】

~オンライン恋活・婚活に対する米国と台湾の消費者意識の違いが顕著に~

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世界各国の消費者リサーチ(グローバルリサーチ)に特化し、国内企業のデータドリブンな越境ビジネスをサポートするSyno Japan株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:長野草児、以下シノ・ジャパン)は、グローバル50か国を対象とした一般消費者インターネット調査「Synoグローバルオムニバス」を利用し、米国及び台湾在住の18-79歳の一般消費者に対して「オンライン恋活・婚活に関する意識調査」を実施しました。

 インターネットの普及やライフスタイルの変化に伴い、近年オンライン上で恋人や結婚相手、将来のパートナーを見つける人が増えており、これをサポートするオンラインマッチングアプリ市場は急成長しています。2018年の国内におけるオンライン恋活・婚活マッチングサービス市場は374億円で、2023年には852億円に拡大すると予測されています。(マッチングエージェント/デジタルインファクト調べ)この勢いを受け国内発のマッチングアプリは、メルカリに続く国産スマホアプリとして海外市場での活躍が期待されています。Syno Japanは、既に国内のマッチングアプリが進出している台湾と、巨大なマッチングアプリ市場の米国の消費者に対して、「オンライン恋活・婚活に関する意識調査」を実施しました。

【調査結果まとめ(一部抜粋)】
台湾:

全体の約45%と高い割合でネット上での出会い(ウェブサイト(28%)マッチングアプリ(15%))を求める。
男女間に、出会いの理想の場所に違いはない。
年代ごとに、出会いに関する意識の違いが謙虚に。中高年齢層でオンラインでの出会いが一番理想の場所。
マッチングアプリBeetalk、全体の25%が利用経験ありとTOPに。僅差で国内アプリPairsが20%と2位に。性別間のアプリ利用実態の違いはわずか。

米国:

全体の約15%(オンライン(8.5%)、マッチングアプリ(6.5%))と限定的
男性の方がオンラインでの出会いを望む
全ての年代で「友人の紹介」が人気。若年層(20-39歳)でオンラインでの出会いが一番高い。
Tinder、全体の10%が利用経験あり。性別による偏りが、アプリの成長の妨げに。

Q「パートナーと出会う理想の場所は?」
【全体】台湾:全体の約45%と高い割合でネット上での出会い(ウェブサイト(28%)マッチングアプリ(15%))を求める。米国:全体の約15%(オンライン(8.5%)、マッチングアプリ(6.5%))と限定的

SynoJapan調べ

 台湾と米国在住の一般消費者男女に対して、「パートナーと出会う理想の場所」について聞いたところ、台湾は全体の約45%がネット上での出会い(ウェブサイト(28%)マッチングアプリ(15%))を求める一方、米国は全体の約15%(オンライン(8.5%)、マッチングアプリ(6.5%))と限定的でした。また、台湾人は、「職場 」や「学校」での出会いに、アメリカ人は「友人の紹介」での出会いに好意的です。

【性別】台湾:男女間に違いはない。米国:男性の方がオンラインでの出会いを望む


Syno Japan調べ
 性別ごとに回答を見てみると、台湾は性別間にパートナーと出会う理想の場所に対する違いはありませんでした。米国は、男女ともに友人の紹介が一番選択されている一方で、ウェブサイトやマッチングアプリによるオンラインの出会いに関しては、男性の方が女性よりも倍の数、オンラインでの出会いを望んでいます。

【年代】米国:全ての年代で「友人の紹介」が人気。若年層(20-39歳)でオンラインでの出会いが一番高い。


Syno Japan調べ

 次に年代による回答傾向を見ていきましょう。米国では、全ての年代で「友人の紹介」で出会うことを望んでおり、18-29歳では「学校での出会い」も多くの人が選んでいます。また、20-39歳では、オンラインでの出会いも人気です。

【年代】台湾:年代ごとの違いが謙虚。中高年齢層でオンラインでの出会いが一番理想の場所。


Syno Japan調べ
一方で、台湾は年代ごとの回答の違いが顕著に出ています。全ての年代で、友人の紹介は比較的人気が低いです。また、若年層は学校や仕事場での出会いを期待する一方、中高年層の多くはウェブサイトやアプリでの出会いに好意的です。米国と台湾を比較することで、両国でオンラインによる出会いに対しての寛容レベルが大きく異なっていることがわかります。

Q 「現在あるいは過去に利用したことがあるマッチングアプリは?(複数回答)」

米国:Tinder、全体の10%が利用経験あり。性別による偏りが、アプリの成長の妨げに


Syno Japan調べ
 米国は、「Tinder」が圧倒的なシェアを占めており、全体の約10%が利用したことがあると答えています。(利用したことがない人は集計から除外)「Coffee Meets Bagel」や「Bumble」といったサイトは6%にとどまっています。一般的に、男性の方が女性よりも2倍近くマッチングアプリを利用しており、この性別の偏りがオンラインアプリの人気が限定的になっていると考えられます。

台湾:Beetalk、全体の25%が利用経験ありとTOPに。僅差で国内アプリPairsが20%と2位に。性別間のアプリ利用実態の違いはわずか。


Syno Japan調べ

 一方で、台湾で一番人気のマッチングアプリは、タイやインドネシア、台湾で人気のある「BeeTalk」で、全体の25%が利用経験ありと回答しました。同じく人気が高いのは「Pairs」で全体の20%弱でした。さらに、台湾では男性の方が女性よりもオンラインアプリを利用する割合は高いものの、その差はわずかでした。この傾向がマッチングアプリが台湾で成功している一つの理由であると考えることができます。

まとめ:マッチングアプリを越境ビジネスで成功させるためには

 「オンラインによる出会い」について、米国と台湾の消費者間で明らかに意識の違いがあることがわかりました。台湾人は出会いをオンラインに求める人が多く、また年齢が上がるほどその傾向が強くなっています。この事から、台湾市場でマッチんアプリを成功するためには、中高年齢層をターゲットとした開発を念頭にするべきだということがわかります。

 またマッチングアプリの利用で性別間に大きな差があることが、この市場の成長障壁になっていることが考えられます。男女間の差が大きい米国市場でマッチングアプリを成功させるためには、クリエイティブやマーケティングにおいて、女性の利用をいかに喚起できるかが鍵となります。

<調査概要>
調査対象国:米国、台湾
調査対象:14-79歳の一般消費者男女
調査人数:米国(1350人)台湾(1500人)*性別、年齢、地域における国勢調査の比率で回収
調査期間:2019年1月
調査方法:インターネット調査(Synoグローバルオムニバス調査)

以上

◆ Syno Japanについて
Syno Japan株式会社は、2016年1月にSyno初の海外拠点として設立以降、Syno独自のITソリューションをローカライズし、「グローバルの市場調査(マーケティングリサーチ)」に特化したソリューションを展開しております。海外進出企業(アウトバウンド)や訪日外国人を対象としたビジネスを展開する企業(インバウンド)に対して、デスクリサーチでは入手できないデータを安価かつタイムリーに提供し、日本企業のデータドリブンなグローバルビジネスをサポートします。

社名:Syno Japan株式会社
代表者: 代表取締役 長野 草児
所在地: 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1310
設立:2016年1月
URL: https://www.synojapan.com

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